2026年6月17日、大分県立特別支援学校において、登校中のスクールバス車内に児童1名が約50分間にわたって取り残されるという事案が発生しました(大分県教育委員会が7月24日の定例会議で公表)。
事案の概要
- 座席で眠っていた児童が降車しないまま、運転手がエンジンを停止・施錠
- ハザードランプの点滅に気づいた教員が発見し救出。健康被害はなし
- 当日の最高気温は24.7℃
安全装置が機能しなかった要因
このバスには、「置き去り防止安全装置」が搭載されていました。方式は降車時確認式で、エンジン停止時にアラームが鳴り、運転手が車内後方まで確認に行きボタンを押して初めて解除される仕組みですが、バスの運転手が運転席の手元に後部ボタンを置いて、確認をせずに押していたために児童が車内で寝ていることに気付きませんでした。
運転手は「音に敏感な児童への配慮」を理由にしていますが、違反を正当化できるものではありません。
ただ、当社への問い合わせの中に、他社製品はエンジンを切った後に大きな音で警告音が出てうるさいという情報がありました。製品の中にはエンジン停止と同時に後部ボタンから大きな警報音が鳴る装置が存在するのかもしれません。
当社の置き去りキャッチは、車内警報音は運転席にある本体から運転手に知らせるために十分な音量で鳴らしているため、児童に大きな警報音が聞こえることはありません。
車両後方の確認ボタンから警報音が鳴る製品の場合、運転席まで届く音量が必要なため。児童にはかなりの大音量になると推定できます。
私たちが考えること
今回の事案は、発生日の気温が24.7℃だったことが不幸中の幸いでした。真夏の時期であれば、命に関わる事故になっていた可能性があります。
安全装置は本来、「後方確認をしなければ解除できない」という物理的な制約を設けることで、運転手の見落としというヒューマンエラーをバックアップするために設置されるものです。今回のようにボタンの位置を変えて確認を省略してしまうと、装置そのものの意味がなくなってしまいます。
「置き去りキャッチ」につきましては、サイトの説明や設置説明書の記述が「厳しい」「きつい」といったご指摘をいただくこともございます。しかしそれは、こうした事故を二度と起こさないためのものであることをご理解いただけますと幸いです。

